電柱日報

日々の由無し事

『キング・アーサー』

と言っても、有名なアーサー王伝説ではなく、その元になったと言われる実在の英雄アルトリアの活躍が描かれます。
ローマ帝国に征服され、15年の兵役として辺境ブリテン島で防人の任に就く騎士達。幾多の戦いを生き残り、遂に15年の兵役を満了せんとするその直前、ローマ教皇府は彼らに最後の任務を与える。それは敵領内に孤立したローマ人家族の救出という、自殺行為とも呼べる過酷なものだった……。
と言うわけで、わずか数人で圧倒的多数の敵に立ち向かうという絶望的な状況もお約束ながら非常に燃えるのですが、何より、多くの言葉を必要とせず、目と目で通じ合えるアルトリアと騎士達の関係にはグッと来るものがありますね。
特に、アルトリアとランスロットの関係は、お互いを一番理解しているが故にぶつかり合わずには居られないとでも申しましょうか。上記の危険な任務を騎士達に告げる場面で、アルトリアはランスロットにだけは意見を求めません。この任務に対するランスロットの心情は聞かずとも痛いほど理解できる、しかし自らの信念は曲げようもない。それはランスロットにしても同様で、アルトリアが信念を曲げないであろう事を判っていながら、それでも敢えて自分の信条をぶつけずには居られない。
そうした熱い漢たちの関係が、個人的には激ツボです。
あとは、ドルイドなマーリン萌え〜(?)トカ、(『英雄-Hero-』を観た時も思ったのですが)弓強ぇ〜!!トカ、そんな映画でした。