電柱日報

日々の由無し事

内容濃いわ〜

暇を見つけては「魏書武帝記」を読み進めておりますが、高々130ページ少々の「武帝記」がようやく終わりに差し掛かろうかという所であります。
記述は簡潔ながら、こめられている情報量が膨大で、読み応えは在るものの、なかなかページが進みません。
陳寿の書いた本文に加えて、裴松之による注釈がこれまた多くの文献からの補足事項が記述されていて濃い濃い。
順次読み進めるにつけ、『蒼天航路』で描かれている幾つかのエピソード*1が、「正史」にほぼそのままの形で存在しているのに気付きます。
「正史」ベースだとは聞いていましたが、あのエキセントリックな『蒼天航路』が、ここまで巧く「正史」の行間を料理して作り上げられているとは驚きでしたねぇ。

*1:韓遂との会見前後の下りとか