電柱日報

日々の由無し事

南瓜鋏6を買いに行っただけなのに……

気が付くと結構な量の本を抱えていた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

Pumpkin Scissors(6) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

Pumpkin Scissors(6) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

後輩Qが買ったと聞いて、慌てて本屋に走りまして。
土曜にもカルコスへ行っててなんで気がつかなかったんだろう……。
伍長関連の情報もちょろりと出てはきましたが、前巻から続く第一小隊副長の話だったり、少尉の姉二人のお話だったりと、この巻は第三小隊の流れから少し離れたお話が多かったですね。
特に姉二人の話がこの一冊のイメージを決定づけちゃった感あり。
ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)

ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)

90年代以降のハードSFをぐいぐい牽引し続けるグレッグ・イーガンの短編集です。
ナノマシンニューロン結合を操作する事で、好きなように自分の信念や感情をコントロールできる"インプラント"技術を中心にした「自分が自分だと思っているこの自分とはいったい何なのだろうか?」的な一連の話も面白かったですが、今回の一押しはなんといっても「ルミナス」でしょう。
宇宙消失 (創元SF文庫)』とはまた一味違った人間原理による世界の違った切り口を見せてくれます。
あと、原理だけ聞いてもなかなかイメージし辛かった量子コンピュータの実現像(ルミナス)が描写されてるのが新鮮でした。なるほどね〜、あんな感じになるんだ〜。
個人的に、短編では「無限の暗殺者」(『祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)』収録)以来の大ヒット。誰もが(程度の差こそあれ)魔法を使え、使い魔を持つ世界で、主人公重と使い魔のジョン平が繰り広げる日常+αの物語。
なんですが、この巻ではどんどん日常からかけ離れて行ってしまっている感じがします。
もちろん、ジョン平のおバカな可愛さは健在ですし、お話としても悪くはないんですが、裏にどんな大がかりな背景があるにしろ、お話としては登場人物の日常をゆっくりと書いてほしいなぁと。
この先、アクションとかサスペンス路線が強くなっちゃうとしたら残念だなぁ。
化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

巷でよく耳にはしたものの、『戯言』シリーズは既刊分が多すぎて敬遠してしまっていた西尾維新モノ。
『戯言』が終わって新しいお話が出たというので手を出してみました。
上下巻で結構なボリュームですんで、これからじっくりと読んでみたいと思います。