電柱日報

日々の由無し事

『蒼き狼 地尽き海果てるまで』

チンギス・ハーンの出生からモンゴル統一までを描く大河ドラマ系(?)映画でございます。
「モンゴル建国800年記念作品」って事ですが、日本人俳優が全編日本語で演技をしておりました。
主演の反町隆史や大御所である松方弘樹津川雅彦(スクリーンに登場したのは一瞬でした(w)辺りの濃い演義は流石でしたが、果たしてモンゴルの人は楽しめるんでしょうか?
日本人として細かなイントネーションなんかが判る分、どうしても日本人の若手俳優に評価が辛くなりガチなのですが、個人的には、袴田吉彦がちゃんと俳優として演義できてたのが収穫といえば収穫か。
1000騎単位の軍勢がぶつかり合う合戦シーンは、CGで水増しをしていないという事で、モンゴルの乾いた大地に立ち込める砂埃など非常にリアルな映像でございましたよ。
残念なのは、日本の時代劇における合戦シーンと同じような演出が多く、最近の中国映画などに見られるアリエネーと呟いてしまいそうな程の外連味は見られなかったトコですかねぇ。
その意味でも大河ドラマ系映画でした。