電柱日報

日々の由無し事

『ぼくには数字が風景に見える』(ダニエル・タメット)

ぼくが生まれたのは1979年の1月31日、水曜日。水曜日だとわかるのは、ぼくの頭の中ではその日が青い色をしているからだ。

アスペルガー症候群で、サヴァン症候群である筆者には、数字がそれぞれに異なった色や形、質感や感情まで呼び起こす存在として認識されているそうです。
数と数の関係、計算なども視覚イメージで捉えて、素数かどうかも数のイメージで判別でき、更には、言葉にも異なったイメージがあって1週間ほどで外国語をマスターしてしまうとか。
ある感覚が別の感覚と連動して呼び起こされる現象を共感覚とよぶそうです。
我々には想像も付かない世界ではありますが、たとえば光が聞こえて、音が見えるとしたら、世界はどのように感じられるのでしょうか。実感として感じることはできない、そんな世界の一端を垣間見させてくれる一冊です。
また、「知的障害のない自閉症」と言われるアスペルガー症候群をわずらう筆者がどのように社会性を身に付けてきたかなど、サヴァン症候群的なお話だけではなく、ある自閉症患者の自伝として読んでも非常に興味深い本だと思いますよ。

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

キーワードに「スウジ」「ミエル」と入れたら出てきたジュンク堂はすごいと思った。近所の旭屋じゃ出てこなかったもんなー。