電柱日報

日々の由無し事

『不気味で素朴な囲われた世界』(西尾維新)

昼飯帰りにカルコスへ寄ったところ、西尾維新の新刊が出ていたので確保。
きみとぼくの壊れた世界』と同じ世界観で書かれた全く別のお話でございます*1
序盤の言葉遊びは『化物語』を彷彿とさせたりもしまして、この辺りの言葉への拘りは西尾維新らしいですねぇ。
しかし、ミステリーとして見ると、前作同様すっきりしない終わり方(w。
その様に意図された作品なわけで、その事自体は作品の評価へマイナスには働きませんが、(「化物語」や「刀語」なんかの完全娯楽作品と違って)ミステリーの体裁をとっている分、ミステリ好きを自認する人なんかの受けは悪いでしょうねぇ。

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス)

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス)

*1:そういえば、今回も「きみ」で「ぼく」で「こわれた世界」なのか