電柱日報

日々の由無し事

ruby週間

今週は、ずっとrubyの環境を整えてたような気がします。

Ruby Net::LDAP

pure rubyLDAPクライアントライブラリ。
すでに、Ruby/LDAPというクライアントライブラリもあるのですが、Net::LDAPの良い所はpure rubyなのでほかに外部のライブラリを必要としない点。
Windows環境ならActiveDirectoryが使えるとはいえ、自分で拡張ライブラリをコンパイルして動かすのって結構面倒だったりしますからねぇ。
しかも、TLSによる暗号化もサポートされて居り至れり尽くせりですな。
現時点のバージョンは0.4.0で、まだ細かなLDAP仕様の中に対応しきれていないモノもあるようですが、ldapsearch代わりに一般的な使い方をしてる分には特に困らなさそうな感じです。
職場のアカウント管理はLDAPがベースになっていますんで、ちょっとしたスクリプトRubyで簡単に書けるのはありがたい限り。

Ruby/OCI8

Oracle接続用のクライアントライブラリ。
職場でLDAPのさらに裏に居るOracle 10gから、直接データを引っ張ってくるために入れてみました。
ダウンロード先の「Windowsバイナリ」が.rbファイル(つまりRubyスクリプト)で「バイナリ?」と一瞬悩んだんですが、中身を見てみたらバイナリデータがBase64エンコードされて埋め込まれてて驚くやら納得するやら(w
Oracleエンタープライズマネージャが入っている管理用PCでは、特に問題なくOracleからデータを引っ張ってくることができましたんで、次は作業用のVistaマシンにOracle Instant Client環境を作って試してみる予定です。
LDAPとOlacleが覗ければ、利用者情報をほぼ完全な形で参照できるようになるのでカナリ楽しみ。

wxRuby

ロスプラットホームGUIツールキットであるwxWidgetsRubyから操作するための拡張ライブラリ。
作業用のVistaマシンにバージョン1.9.5をgemからインストールしてみたトコロ、UTF-8で渡してやる必要がありますがマルチバイトの日本語が普通に表示できるだけでなく、日本語入力のインライン変換も問題なく通りました。
LDAPやらOlacleやらからとってきた情報を表示させるために、コイツでGUIをかぶせようと画策中。

Komodo Edit

PerlPHPPythonRubyといったスクリプト言語に特化したフリーの開発環境。
Eclipseは確かに多機能で良いんですが、立ち上げが重かったり、個人利用ではそうそう使いそうも無い機能まで満載で小回りが利かないのも事実でして、なまじ扱ってるのがRubyのようなフットワークの軽い言語なだけに、開発環境が重厚な感じだと微妙に違和感もあったりするんですよねぇ。
その点Komodo Editはしっかりした作りのコードエディタと最小限のパッケージ管理に、ユーザが定義できる柔軟なツールボックスが利用できるだけというシンプルな環境ですが、スクリプト言語のコーディングでよく使いそうな機能は一通り抑えられていて私のような個人用のスクリプトを書き散らかすような用途にジャストフィット。
日本語の入力も表示も問題なく通りますし、Eclipseに比べると起動も超ッパヤで素晴らしいです。
使っていて戸惑った不具合らしい不具合といえば、ファイルのエンコード方式をコロコロ変えてると、日本語入力時にカーソルが変な挙動を示すくらいですかねぇ。