電柱日報

日々の由無し事

Windows 7 アップグレード顛末記

Windows 7が発売になりました。
うちトコの利用者も7環境が出てくるでしょうし、検証環境も必要だろうという事で、職場でWindows 7 Ultimateアップグレードパッケージを何本か購入しまして。
手始めに、ちょうど2008サーバのターミナルサービスへメイン環境を移した直後で、ローカルPC上にほとんどデータが存在せず、移行の手間などが必要なさそうな阿久のVista環境をWindows 7へアップグレードして見る事になりました。
Vistaからのアップグレードインストールなので必要ないかとは思いましたが、Thunderbirdのプロファイルを念のためにバックアップし始めたんですが、約3年にわたり使い続けていると、プロファイルの容量も8GB近くにまで膨らんでおり、なによりもファイル数が50000近くあるとあって、NASへコピーし終わるまでに早くも1時間近く経過。
プロファイルのコピーが進む間に、Windows 7での使用を想定されてるとは到底思えないマイナーなオンラインソフト類(OpenSSHだとか、Vistaの拡張子関連付けアイコン変更ツールだとか)を片っ端からアンインストールして、できるだけ環境をきれいにしたつもりだったんですが、互換性チェックをかけてみるとIntelliPoint*1にに×マークが付いたほか、ATI Catalyst Install ManagerとCatalyst Control Center*2Windows 7 非対応で警告マークが表示されまして。
IntelliPointはWindows 7 対応版が出ていて最新版を入れればOKだったので、ATIも同じように最新版を入れれば良いのかと思ったのですが、よくよく調べてみると、ATI的には阿久のPCに搭載されているグラフィックカード(Radeon X1950 Pro)は既にレガシーデバイス扱い*3で、Windows 7対応ドライバの供給予定なし、みたいな事が書いてあるんですよ。
かすかな望みをかけて、公開されている最新のバージョンに上げてはみたものの、やはり互換性チェックで引っかかってしまったため、仕方なくドライバ本体を除く管理系ソフトをすべてアンインストールして、ようやく互換性チェックの警告をつぶす事に成功。
昼イチにアップグレードパッケージが届いて作業を開始したにもかかわらず、この時点で既に15時過ぎ。
その後は勝手にインストーラが作業を進めてくれるのですが、アップグレード元環境の情報収集が49%のまま10分近く動かなくて不安にさせられたり、ファイルの展開が終りインストールアプリの書き戻しをはじめたら21%の時点で今度は30分近く動きを見せなかったり、かと思えば5分で69%まで増えて、また20分近く動きが無かったりと、やたらヤキモキさせられるアップグレード作業でした。
今回は他の仕事をしながらの乍アップグレードだったのでまだマシですが、アップグレード作業だけを単体でやると、かなりストレスが溜まりそう。
結局、途中数回の再起動を挟んでWindowsの初回起動時設定が表示されたのは、すっかり日も暮れた19時すぎ。初回起動設定やインストールしたままアップグレードしたアプリの動作確認、Windows 7 向けの環境設定(ガジェットやらタスクバーやら)などをすべて終え、一応の作業環境が整った頃には20時近くになっていました。
当初は、「お手軽アップグレード」くらいのつもりで開始したんですが、アップデートプログラムによる実質の処理だけでも4時間ちょい、前後の関連作業を含めると6時間超えの大仕事だった事になりますねぇ。
できる事なら、必要なデータ類をすべてバックアップだけ取って、クリーンインストールした方が、確実に早く済みそうな気がしますが、どんなモンなんでしょうねぇ。

*1:Microsoftのマウス関連アプリ

*2:共にATI系のドライバ管理ソフト

*3:たかだか3年前の製品なのに……