電柱日報

日々の由無し事

『Sleipnir 1.6正式版』

IEセキュリティホールには手を焼くものの、Netscape4.7はスタイルシート対応が駄目過ぎ、かといってNetscape6は重くて不安定、IEコンポーネントを使用した『Sleipnir』をはじめとするタブブラウザが一気に普及したのはそんな時期だったと記憶しています。
IEコンポーネントを使用しながらもActiveXJavaScriptをボタンひとつでON/OFFする事により、普段はセキュリティ上それらの機能をOFFにしておき、必要なときだけONにするという新しいブラウジングスタイルは画期的でした。
当初お世話になった『tabrowser』の更新が止まって以降は、便利な機能が豊富でカスタマイズ性にも優れた『Sleipnir』を2年近く愛用していました。しかし、結局のところIEコンポーネントはやはりIEでしかありませんでして、スタイルシート周りの対応状況が一向に改善されないこともあり、現在のメインブラウザはMozillaプロジェクトの軽量版ブラウザである『Firefox』になってしまっています。
Mozillaプロジェクトのレンダリングエンジン『Gecko』は、スタイルシート対応もしっかりしていますし、下手にOSと連携していない分致命的なセキュリティホールも(IEに比べて)ほとんど見つかっていません。反面、最近のリリースではタブブラウズなどの機能も充実してきてはいますが、マルチプラットホームでの展開を前提とした作りな所為か、Windowsに特化して作られた『Sleipnir』等と比べると、どうしてもGUIの操作性やカスタマイズ性に難を感じてしまう時があります。
で、常々「『Sleipnir』で『Gecko』をサポートしてくれないかなぁ」と思っていたのですが、ついに新しく出た1.6で限定的ながら『Gecko』エンジンに対応したようです。
Gecko』エンジンを扱うための『Mozilla ActiveX Control』の制限などにより、IEコンポーネントでの機能を全て実装できてはいないようですが、今後の対応が非常に楽しみであります。