電柱日報

日々の由無し事

『黄金の羅針盤』(iアプリ)

AlthiFOMA向けに提供しているミステリーセレクションiに新作が登場しましたので、早速ダウンロードした次第。
J.B.ハロルドの事件簿』シリーズと双璧を成す『藤堂龍之介探偵日記』から『黄金の羅針盤』です。
既に公開されている『琥珀色の遺言』よりも時期的には前のお話になりまして、私立探偵藤堂龍之介がアメリカから日本に帰国する船内で事件は起こります。
『J.B.ハロルド』シリーズがある都市の様々な地域を調べまわるのに対して、『藤堂龍之介』シリーズは館だったり船だったりといったごく狭い閉鎖空間で起こる事件を扱っておりますが、捜査場所が部屋ごとに細分化されているため返って操作に手間がかかる印象です。
なまじ狭い範囲を細かく調べまわるというイメージが良くないのかもしれませんが、ハズレの選択肢が多く徒労感を味わう事もしばしば。
また、所轄外とは言え刑事であるJ.B.ハロルドに対して、一介の私立探偵でしかない藤堂龍之介は、正式に事件解決を依頼されるまでの間、他の登場人物からロクに相手にされない事も多く、『J.B.ハロルド』シリーズに比べると序盤の展開でややストレスがたまる場合があります。(つ〜か、私が今まさにそんな感じ……)
そこさえ乗り越えられれば、リバーヒルADVの真骨頂である複雑に絡み合った人間関係を堪能できるんですがね〜。
余り根を詰めると投げ出してしまいそうですし、次回作の予定も決まっていないようですので、1ヶ月くらいかけるつもりでチビチビと進めようかなと。