電柱日報

日々の由無し事

『魏書文帝記』

『正史 三国志』も曹操に関する記述がまとめられた『武帝記』を終了、曹操の息子で魏の初代皇帝である曹丕について記述された『文帝記』を読み進めております。
序盤は、帝位の禅譲を薦める周囲に対してひたすら固辞しつづける様子が描かれ、周囲からの強い要請により漢から魏への移行が行われた旨を強調しています。
まだ全体の1割も読み進んでいませんが、陳寿の記述はひたすら起こった出来事を羅列する形をとっており、純粋に読み物として楽しむのは中々難しいですな。
ただ、裴松之による注で言及される様々な別書の記述と見比べる事で、色々な視点で事象を眺める事ができ、普通の小説にはない不思議な感覚がありますねぇ。