電柱日報

日々の由無し事

地上デジタル放送

総務省が行った地上デジタル放送に関する浸透度調査の結果が公開されていますが、公開されたPDF文書を確認すると、何とか総務省の想定する方向に誘導しようという努力が垣間見えて、なかなか愉快な出来となっております。
例えば、「2 アナログテレビ放送停波に関する認知」の項目では、停波に関する認知度が66.4%なのは強調されていますが、「アナログテレビ放送停波についての感想」で、「できればアナログテレビ放送をつづけてもらいたい」という意見がトップを取っている事にはまったく触れず、「3 地上デジタル放送対応受信機の世帯普及率」では、最大票数である「故障など買い換え時期だったから」を無視して薄型テレビよりもハイビジョン放送を見たいという動機が強いと結論付けています。
他にも、「4 受信機購入のポイント」でも「今のテレビが故障するまでは購入する予定なし」が最大票数を得ている事をサラリと流していますし、全般的に総務商的に都合の悪い数字は無視する方向みたいですね。
個人的に一番不便になると感じている「コピーワンス」については、そもそも不満理由の選択肢にも存在しませんでしたしナ。
ちなみに、自分は最近なんとなくTVは付けているものの、能動的に視たい番組はほとんどなく、このままアナログ対応のテレビを使い続けて、アナログ放送が停波したら受信料を払わずに済まそうと思ってるクチですんで、デジタル放送がっちへ進もうと余り関係ないんですけどネー。