電柱日報

日々の由無し事

『V for Vendetta』


非常に手近な場所にシネコンができ,ついでに大学院に通いだしたことで学生料金で見れると言うこともあって,モレラ岐阜内のTOHOシネマズでメンバーズカード*1を作りました。
と言うことで,ちょっと気になっていた作品を見てきた次第。
舞台は独裁政権下で国民の自由が侵害されまくっている近未来の英国。仮面の男「V」が人々の心に自由を取り戻すために体制に戦いを挑む。
というと正義の味方みたいですが,基本的には復習に燃えるテロリストです。
1605年11月15日,国王のカトリック弾圧に対抗して火薬陰謀事件(Gunpowder Plot)という議事堂爆破を企てた*2ガイ・フォークスがモデルとなっており,作品中でもRemember, Remember the 5th of November(11月5日を忘れるな)というフレーズが何度も引用されています。(私は火薬陰謀事件自体をこの映画で知りましたが……)
最後まで仮面に素顔を隠したままの「V」ですが,ちょっとした身振り,セリフの抑揚,そしてライティングの妙で,まったく変わらないはずの仮面から,しっかりと「V」の表情が読み取れるのはヒューゴ・ウィーヴィングの面目躍如といった所でしょうか。
そんなに派手なアクションがあるわけではありませんが,全体を通して非常にスタイリッシュにまとまっております。
あと,本筋とは離れますが,「V」のエプロン姿似合いすぎ。バターに浸すように焼いたトーストの旨そうな事,旨そうな事。
とりあえず,DVDが出たら買う予定でおります。

余談
TOHOシネマズさん。入り口にでかでかと掲示してある上映予定表でタイトルを間違えてるのはどうかと思います。ヴェンディングって一体……。

*1:しかし,メンバーズカードと言うとクレジットが付いてくる風潮はなんとかならんモノか……

*2:ただし未遂