電柱日報

日々の由無し事

『サンスクリット入門 般若心経を梵語原典で読んでみる』(桶井 和)

普段あまり見かけない言語に対する好奇心が妙に疼く事がたまにございまして。*1
22時過ぎに本屋をブラブラしておりましたら、ふと目に留まった本を衝動的にお買い上げ。
父親の在所が曹洞宗門徒で般若心経の経本が転がっている環境で育ったこともあり、実は「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時」で始まる『般若波羅蜜多心経』の小本を半分ほど空で唱えられたりいたします。
そんなこんなで、般若心経を原語で読んでみようてな本でありますが、自分の中で音の流れとして覚えてしまっている言葉の意味、

色は空*2に他ならず、空は色に他ならない
*3は是(これ)即ち空にして、空は是即ち色なり
受想行識*4もまた斯くの如し

な〜んてのを知るに付け、よく耳にする「般若心経は哲学である」なんて言葉を改めて噛みしめておる次第。

サンスクリット入門 般若心経を梵語原典で読んでみる   アスカカルチャー

サンスクリット入門 般若心経を梵語原典で読んでみる アスカカルチャー

*1:以前には、古代エジプトヒエログリフについての本を買いあさった時期があります

*2:何も無い状態

*3:五蘊の1つ。人間の肉体転じて物質全般を表す

*4:五蘊の残り4つ。精神的な要素を表す。受⇒感受性、想⇒感情表現、行⇒意思、識⇒認識