電柱日報

日々の由無し事

『地球防衛軍3』(D3パブリッシャー)

我らが地球防衛軍が次世代機で帰ってきました。
システム的にもストーリー的にも、2からの進化というよりは1のリメイクといった位置づけの作品です。(2で追加された飛行兵ペイルウィングも居ませんしね)
ステージも70以上あった2から比べると50強と、数字でみるとボリュームダウンしたような印象が強くなってしまいますが、正直2の70ステージは5(+1)難易度で繰り返すことを考えるとチョイとやり過ぎ感がありましたんで、ステージ数的にはこんなもんかと。
次世代機パワーでグラフィックはもちろん向上したんですが、それ以上に大量のオブジェクトを表示できるようになったことが非常に大きい。特に、ガンシップ*1初登場の回は、難易度EASYにしてまさに空を覆い尽くさんばかりの大群に思わず笑っちゃいました。それでいて処理落ちらしい処理落ちは女王蟻初登場時、画面が真っ赤に染まるほどの蟻酸を大量発射された時くらいですんで、次世代機のマシンパワー爆発って感じですねぇ
当初期待したネットワーク協力プレイ(通称coop)こそ実装されなかったものの、替わりに(?)導入されたNPC小隊の存在も思いのほかGood。

隊員「敵の数が多すぎます。撤退の許可を」
司令部「よく聞こえない」
隊員「撤退の許可を!!」
司令部「駄目だ。撤退は許可できない!」

だとか、煮えたセリフを喋りまくるわけですよ。
怒号と爆音が飛び交う戦場を身一つで駆け抜ける臨場感はPS2でのシリーズには無い感覚ですねぇ。
新兵器にも設置式のセントリーガン(自動追尾歩哨銃)や、任意に起爆できる設置式爆薬など、ユニークなものが登場。
敵兵器(生物系以外)のデザインが昭和のB級SF風から、今どきのハリウッドSF風に変わったのは北米で強いXbox360に合わせた配慮でしょうか?
低価格のSIMPLEシリーズから、フルプライスへ変更になったことで、一般の評価は厳しくなると思いますが、『地球防衛軍』らしさは健在。
雰囲気としてはデッドライジングのゾンビワラワラに近いものがありますが、序盤(低難易度)では敵を圧倒できるのに、終盤(高難易度)では敵の物量に押しつぶされるところは、デッドラの逆な感じ。
難易度INFERNOはまさに地獄絵図でございます。

地球防衛軍 3

地球防衛軍 3

*1:今回はアダムスキー型円盤ではなくハリウッドSF風の小型艇です