電柱日報

日々の由無し事

『水滸伝 炳乎の章』(北方謙三)

祝家荘戦、対呼延灼戦と躍進を続けた梁山泊ですが、前巻で晁蓋が倒れ、この巻ではこれまでことごとく青蓮寺追跡をかわして塩の道を動かしていた盧俊義が捕縛され、徐々に官軍側の網が迫ってきています。
梁山泊に体制を起こす「起」、徐々に規模を拡大させる「承」を経て、起承転結の「転」を象徴する出来事が晁蓋暗殺だったように思います。
"大刀"関勝が梁山泊入りし、梁山泊入りしていない108星も少なくなってまいりました*1
「静」の宋江に対して「動」の晁蓋という2枚看板で進んできた梁山泊が、今後どのように変化を遂げていくのか、次の巻が気になって仕方がないです。

水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55)

水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55)

*1:"没羽箭"張清みたいにまだ登場すらしてないキャラも居たりしますが