電柱日報

日々の由無し事

超複雑時計の世界

時計王国スイスで会社に属さず独力で手作りの機械式時計を作る独立時計師のドキュメンタリ映像なのですが、ニコニコの週刊ランキングで見かけて、ちょっと覗いてみたが最後、気が付けば前後編あわせて2時間しっかりと見入ってしまいました。
携帯電話を持つようになって以来、長らく腕時計をしない生活をしていましたし、ロレックスだカルティエだといったブランド時計の価値は全く理解できませんが、番組で登場するような熟練の職人が細部にまでこだわった腕時計の価値は認めずには居られません。
特にフィリップ・デュフォー氏の手による「シンプリシティ」については、費やされた時間、注がれた技術を考えると、日本円で600万の価値は充分にあると感じました。
永久に動作し続けるように、個々の部品には細心の注意を払って丁寧な仕上げがされているだけでなく、自分が死んだ後もほかの時計師がメンテナンスできるように、あえて機構はシンプルな構成にしていいる、というデュフォー氏の拘りが素晴らしいです。