Dropboxが便利すぎる
先月辺りからネット上で話題になってたネットワークストレージサービスなんですが、使ってみるとすばらしく便利。
よくあるネットストレージと言うと、HDD上のデータをネットストレージ上にアップロードしてしまい、データを使うときはその都度サーバからダウンロードするタイプが多いですが、Dropboxの場合は個々のPC上にローカルファイルとしてデータを持ったまま、サーバを通じて複数のPCでファイルの同期を行うような利用が可能です*1。
この場合、1GBのデータをDropboxに預けると、Dropboxを利用するPCそれぞれが1GBずつHDD容量を消費するので、完全アップロード型のサービスに比べるとHDDには優しくないサービスだと言えます。
しかし、ローカルに実体としてのデータが存在するので、ファイルの利用は普通のファイルを扱うのとなんら変わりなく、レスポンスが遅くなったりすることもありませんし、ネットワークにつながっていない状態でもオフライン作業が可能です*2。
さらには、ネットストレージで一番心配なサーバクラッシュなどによりデータが失われてしまう、というリスクはほとんど存在しません。逆に、同期されたデータが複数PCに存在することで、自動的にデータのバックアップが行われるという副次的な効果もあります。
導入当初は、研究関係のデータ(シミュレータのソースとか)を置いて自宅や研究室、さらには外出時のノートPCなどから利用して、それだけでも使い勝手が良かったのですが、USBで持ち運べるタイプのアプリケーション*3をDropboxに置いておくと、複数PC間でアプリケーションの利用環境も同期できて非常に便利。
たとえば、2chブラウザのJane StyleなどをDropboxに入れておおけば、自宅で読んだスレッドの既読状態をスタバで無線LANに繋いだノートPCでそのまま継続して利用できます。まだ試していませんが、Portable Firefoxを入れておけばブックマークやアドオンなどの環境を一括管理することもおそらく可能でしょう。注意すべき点としては、複数のPCで同時に該当のアプリケーションを起動するとキャッシュや設定ファイルなどの操作でおかしな事になる可能性があるので、複数PCを同時に使う場合は、こまめにアプリを終了させる癖をつける事くらいでしょうか。
メールアドレスの登録だけで2GBの領域が利用できますので、ネットワークに繋いだ複数のPCでデータの共有が必要な方であれば、とりあえず試してみる価値があると思いますよ。