電柱日報

日々の由無し事

開発環境のポータブル化

趣味や仕事や研究など、イロイロな場面でRubyのコーディングをする機会が増えてきています。
ちょっとしたスクリプトであれば、サーバ上のviで直書きしたり、少しボリュームがあるとコードの色分け表示に定評のあるPeggyPadを使ったりしていますが、複数のクラス間でイベントをやり取りするような規模になるとリアルタイムでコード解析をしてアウトラインを表示してくれる開発環境がほしくなります。
これまで、Komodo Edit、EclipseのRDTと流れてきて、現在はNetBeansRuby専用で入れて使っているんですが、複数のマシンで作業をすると、環境設定やプロジェクトの同期が結構面倒くさかったりいたします。
Dropboxでプロジェクトだけ同期させようとしたのですが、あるPCで作成したプロジェクトを別のPCで開くと、NetBeans本体やインストールされているインタプリタのパスなんかで微妙に齟齬がでてしまうんですよね。
かといってバージョン管理システムを導入するのはちょっと大げさすぎます。
イロイロと調べてみると、NetBeansをポータブル化*1するためのドキュメントが見つかりまして。
Dropboxの同期フォルダ内にポータブル化したDropboxを入れてやればドコからでも使えるんじゃなかろうか、というわけで試してみることにしました。
ただ、Dropboxの同期フォルダはデフォルトでマイドキュメント内の「My Dropbox」フォルダになっており、Dropoxのオプションで同期フォルダを変更しようとしても、なぜか指定したフォルダの中に「My Dropbox」フォルダが作られるという謎仕様になっているんですよね。最近では特に問題ないようではありますが、開発回りのフォルダパスにスペースが入っているとどうにも落ち着きません。
レジストリの変更で「My Dropbox」フォルダの名前を変更できないかトカ、2GBのVHDファイルをDropboxで同期させて仮想ドライブとしてマウントさせてみようか*2トカ、イロイロ検討してみましたが、とりあえずお手軽な方法としてMy Dropboxフォルダに、「C:\Dropbox」という名前のシンボリックリンクを作り、そこを作業フォルダにする事にしました。
上記のドキュメントに従って「C:\Dropbox」配下にNetBeans6.7(Ruby用)をインストールし、実行環境をそろえるためにJDK 6 Update 17、Ruby1.9.1も同じ場所にインストールします。
各PCで個別にシンボリックリンクを張ったり、Netbeansのファイルダイアログがシンボリックリンクを辿れず、Rubyの実行環境を設定するためにコンフィグファイルを書き換えたり、こまごました手直しは必要でしたが、自宅、職場、モバイVAIOと、3つのPCで開発環境の同期が取れて非常に便利です。

*1:アプリをUSBなどにインストールして、どのPCでも利用可能にする事

*2:こちらはまだ検討継続中