電柱日報

日々の由無し事

『楊家将』(北方謙三)

三国志』の文庫が随分前に完結し、『水滸伝』の文庫はまだ気配も見えず。
とそんな時期に書店で見かけた北方謙三の中国史シリーズ(?)です。
宋代の始め、北漢から宋に降り、北から押し寄せる「遼」と壮絶な戦いを繰り広げた軍閥「楊家軍」。
中国では『三国志』や『水滸伝』と並ぶほどの人気だそうですが、自分はこの本を見かけるまでまったく知りませんでした。
苦渋の選択で宋へ下ることを決断した楊業が、敵国である「遼」との戦いに際し、味方に裏切られて命を落とすまでが描かれます。
今作も北方節全開で北方『三国志』が好きな向きにはオススメ。

楊家将〈上〉 (PHP文庫)

楊家将〈上〉 (PHP文庫)

楊家将〈下〉 (PHP文庫)

楊家将〈下〉 (PHP文庫)