RDT(Ruby Development Tools)
ここ数年、Rubyのお手軽さにドップリとはまり込んでおりまして、仕事周りで細々としたRubyスクリプトを書き散らしてきました。
とは言っても、大半はUNIX系サーバのコマンド自動化など規模が小さいこともあり、プログラミング言語の色分け表示に定評のあるフリーのテキストエディタPeggy Padで全然困ってなかったんですよね。
今回、修論でIPv6環境でパケットの動作を追いかけるシミュレータを組むにあたり、マルチクラスの管理のためにソースファイルを分割する必要に迫られ、パッケージ管理のできる開発環境に対する欲求が高まってまいりました。
そんな中で手を出してみたのが表題のアプリケーション(正確には、統合開発環境EclipseのRuby対応プラグイン)なわけですが、これがまた涙が出そうなくらい便利ですね。
- コーディングに連動してリアルタイムでクラスやメソッドが更新されるパッケージエクスプローラ
- しかもインスタンス変数やクラス変数はもとよりメソッド内のローカル変数までリストアップしてくれる
- メソッド宣言(def)やdo、thenなどを入力してENTERを押すと自動的に対応するendが挿入
- 当然 ( や [ 、 { でも対応する閉じ括弧が挿入
- 識別子(変数名やメソッド名)を途中まで入力してCtrl+SPACEで入力補完
- カーソルが載っている識別子と同じ識別子が強調表示
- エディタ上でクラスやメソッドを折りたためる
- ある程度自明なエラーはコーディング中に教えてくれる
エトセトラ、エトセトラ……。
でもって、何よりありがたいのが、好きな場所へ解凍して実行すれば良いので、開発環境から実行環境からパッケージから一式全部USBメモリに入れて持ち運べる点。自宅、職場、研究室と拠点が3箇所あるので、実は環境の同期が一番面倒だったんですよネー。
バージョン管理だのTest::Unit関係だのの機能はとりあえず放置して、パッケージ管理ができる高機能なタブエディタ、としてしか使ってない現状でもコレだけ便利なんですから、凄いモンです。
Eclipse自体はJavaに興味を持っていた頃、まだヴァージョンが 0.いくつ の頃に手を出したことがあったんですが、久々に使ってみると見違えるほど高機能になってますねぇ。結構キビキビと安定して動くし。
おかげさまで、相当奥の方の修正でも、メソッド探してエディタの海をさ迷ったり、ちょっとしたtypoが見つからずに2時間悩んだりすることも無く、割と順調にコーディングが進行中です。