電柱日報

日々の由無し事

TeraStation

係内でファイルサーバとして使ってるNASアプライアンス製品がとうとうサポート切れするということで、新しいファイルサーバを構築することになりました。
最近じゃNAS製品も低価格化、大容量化が激しいので、下手に高価なアプライアンス製品を買うより、安価なモデルを冗長化させてコストパフォーマンスを上げよう、という事になりまして。
イロイロ検討した結果、BaffaloのTeraStation TS-X2.0TL/R5(2TBモデル)を2台購入して、それぞれRAID5構成にした上で、レプリケーションで運用しようという事になりました。
2TBモデルとはいえ、その数字は物理容量なので、フォーマットしたりRAID構成を取ったりした結果、最終的な実効容量は1.3TB程度になってしまいましたが、TeraStationの先出しセンドバック5年保障と、もしものためのUPS2台(5年保障)まで込みで現行のアプライアンス製品(実効380GB)と比べるて半額程度の価格になっています。
で、年度末も押し迫ってようやくブツが納入されたので環境の構築にかかったような次第。
運用としては、係全員が読み書きできる共有フォルダと、係員それぞれが独立して利用できる個人フォルダを用意することと、2台のTeraStationをメイン&バックアップの公正にして、レプリケーション機能で冗長化する事を考えていたんですが、そうそう簡単には事は進みませんでした。
一番計算外だったのが↓の3つの制限のコンボで、係全員の個人フォルダをレプリケーションできない仕様だった事。

アクセス制限はトップレベルのフォルダ単位でしかかけられない
個人フォルダはトップレベルに用意する必要がある
HDD全体を一括でレプリケーションできない
レプリケーションはトップレベルのフォルダ毎に設定しなければいけない
レプリケーション設定は2つまで
共有フォルダをレプリケーションさせると、あと1つしかレプリケーション設定ができなくなる

特に最後の制限事項はマニュアルにも載ってなくて、何だかなぁ、と思いましたが、そうとばかりも言っていられません。
幸い、レプリケーションではない通常のバックアップは複数のフォルダを指定できましたんで、最終的に「共有フォルダはレプリケーション、個人領域は日次の差分バックアップ」という形に落ち着きました。
それに伴い、当初はレプリケーションの想定でしたのでバックアップ側のNASにはアクセスさせないつもりで居ましたが、バックアップ側にもメイン側と同様のユーザを定義して、読み込み専用ならアクセスできるようにしたりもしまして。
こうしておけば、個人領域で重要なファイルを消しちゃった際などに、バックアップデータからサルベージできるようになりますし、メイン側でTeraStationが起動しなくなるようなトラブルが起きたとしても、バックアップ側のIPアドレスをメイン側のものに切り替えて、各ユーザに対して書き込み権限を与えてやるだけでサービスを(少なくとも前日の状態には)復旧させることができます。
何だかんだと試行錯誤することにはなりましたが、結果的には安価でそれなりに使い勝手の良いシステムになったんじゃないかと思いますです、ハイ。