『星界の戦旗IV』
なんだか今日になったらいきなりソコかしこで見かけるようになりました。
もしかして、田舎だから入荷に時間がかかってたとか?
ともあれ無事に入手することができて良かったです。
『星界の紋章』三部作ではジントとラフィールの二人を中心に話が進んでしました。
『星界の戦旗』に入ると正規の軍属となった二人を通して《人類統合体》との戦争描写が増えていましたが、それでも前巻まで物語の中心に居たのはやはりジントとラフィールでした。
しかしこの巻では、確かにジントとラフィールは大きな扱いではあるものの話の中心はむしろ《人類統合体》との戦争にシフトしており、擬似歴史小説という面が強調されてきたように感じます。
文化が全く異なるアーヴの社会を、読者寄りの価値観をもつジントを通すことでそのギャップを楽しむ、という当初のスタイルはほぼ見られなくなっており、ひたすら宇宙戦争の戦術と戦略に話が終始していた印象。
正直、この巻では腑に落ちない展開が幾つか見られますが、次巻以降で納得の行く説明が見られることを期待しています。
って次の巻はいつ頃になるんだろう……。
- 作者: 森岡浩之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/12
- メディア: 文庫
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