電柱日報

日々の由無し事

『百鬼解読』(多田克己)

京極夏彦の描く妖怪絵数十枚に、成り立ちや言い伝えなどの解説が付いた一冊。
姑獲鳥(うぶめ)や、鉄鼠(てっそ)、塗仏(ぬりぼとけ)、陰摩羅鬼(おんもらき)など、京極作品でおなじみの面々もしっかりと登場いたします。
まぁ、私は京極作品は鉄鼠でリタイアしちゃった口なんですが、こうした資料本はジャンルを問わず大歓迎。
個々の妖怪について様々な文献*1や伝承からの引用が盛りだくさんで、読み応えが有りますよ。

百鬼解読 (講談社文庫)

百鬼解読 (講談社文庫)

*1:本文中で特に個別に明示されなかった参考文献だけでも70冊を超えてます