『刀語 千刀"鎩"(ツルギ)』(西尾維新)
12ヶ月連続刊行の第3巻目。
今回のブツは、奇人刀鍛冶が残した1000本の名刀。中でも究極といわれる12本の中の1本にして、「1000本で1本の刀」という変り種。
これまでわりと頭空っぽな描かれ方をしてきた七花の内面が描写された事で、物語の中での 七花 と とがめ の関係がハッキリしてまいりましたな。
真庭忍軍の噛ませ犬ッぷりといい、地の文にしばしば登場するメタなネタの数々といい、3冊目になって何となくこのシリーズの楽しみ方が見えてきた気がします。
『化物語』のような怒涛の勢いは無いですし、メタ視点なネタは好き嫌いが分かれると思いますが、個人的には先が楽しみな作品になってきましたよ。
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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