電柱日報

日々の由無し事

bモバイル3GのSIMをVAIO TZ(VGN-TZ92NS)に挿して使う

職場から年末年始や出張中の遠隔対応用に「日本通信 b-mobile 3G hours150 150時間パッケージ BM-DL3-150H」が支給されました。
USBスティック型の端末ですが、FOMAと同じDoCoMoの3G回線を利用すると言うことで、内部にFOMASIMカードが入っているそうです。
巷には海外製のスマートフォンを個人で輸入し、USBアダプタからSIMを引っこ抜いてスマートフォンで使ってる強者も居るそうですが、よくよく考えたら、春先に購入した私のVAIOFOMAのSIMが挿せる無線WANアダプタが付いてるじゃありませんか。
購入時にちょうど無線WANオプション半額セール中だったので、そのうち使うこともあるんじゃないかと付けてはみたものの、DoCoMoのデータ定額プランは携帯と別で回線契約をしなければならなかったり、月額の利用料金も決して安くはなかったりで放置されていた無線WANアダプタにようやく活躍の機会が巡ってきました。
グーグルさんでもVAIOにbモバのSIMを挿して使ってる事例はヒットせず、あれこれ試行錯誤した結果、何とか内蔵WANアダプタでbモバイルに繋ぐことができたんで、とりあえずご紹介まで。
注: 確認が取れたのはVAIO TZの2008年春モデル(VGN-TZ92NS)です。これ以外のモデルだと状況が違う可能性がありますのであらかじめご了承ください。
内蔵WANモデムでbモバイルへ接続するには、VAIOに標準で付いてくるネットワークプロファイルの管理ソフト「VAIO Smart Network」(以下VSN)が利用できます。特に別途アプリケーションを追加する必要はありませんでした*1
で、実際の設定手順ですが、なにはともあれ、VAIOにSIMを挿してやる必要があります。SIMカードスロットにはバッテリを外してアクセスすることになりますが、この辺はマニュアルを参考にしてください。
続いて、無線WANアダプタが有効になっているか確認します。
VSNを起動し*2、WWANの左にある■が緑色に点灯していれば無線WANアダプタは有効になっています。

もし、WWANの■がグレーになっている場合は、■をクリックして無線WANアダプタを有効にしてください。
この際、WLAN(無線LAN)が有効になっていると、「WLANとWWANは同時に利用できない」旨の警告が出ますので、素直に「はい」を選択してください。

また、WWANを有効にするのが初めての場合、無線WANアダプタのドライバインストールが始まります。これも、放っておけば勝手に終了するはずですので特に問題はないと思います。
次に、bモバイル用のWWANプロファイルを設定します。
VSNの画面から[設定]画面を起動し、表示された設定ダイアログでWWANタブを選択します。

「接続方法」で「ダイヤルアップ接続をする」を選択すると、プロファイル選択の右側にある「高度な設定」ボタンが押せるようになります。「高度な設定」ボタンでプロファイルの設定画面を開き、「新規作成」を選んでください。
設定内容は以下の通りです。

プロファイル名
自分がわかりやすい名前を適当に
ユーザ名
bmobile@l3.jplat.net
パスワード
bmobile
バイス名
内蔵WANアダプタが有効になっていれば勝手にデバイス名が入っているはず
APN
dm.jplat.net
cid
空き番号が予め選択されているので変更する必要なし
PDPタイプ&DNS
デフォルトのままでOK


「OK」を押してプロファイルを保存し、プロファイルの設定画面も閉じます。
VSNの設定画面に戻ったら、「プロファイル」欄のドロップダウンリストから先ほど設定したbモバイル用のプロファイルを選択して「適用」ボタンを選択します。これで、無線WANを使用する際のデフォルト接続先がbモバイルになりましたので、VSNの設定画面を閉じます。
WWANの右にある丸いボタンをクリックすると、VSNの表示が広がって信号強度表示と「接続」ボタンが現れます。

「接続」ボタンをクリックすると、ダイヤルアップの認証画面が表示されますので「ダイヤル」ボタンを選択してbモバイルに接続してください。

もしこの画面でユーザ名とパスワードが表示されていないようであれば、先ほどbモバイル用のプロファイルで設定したのと同じユーザ名/パスワードを入力する必要があります。念のため「ユーザ名とパスワードを保存する」のチェックボックスにチェックを入れておけば、次回からユーザ名/パスワードを入力する必要は無くなるはずです。
特にエラーなどが起きなければこの時点でインターネットに接続されて、ブラウザやメーラを利用できるようになります。
bモバイルと接続中には、VSN画面の「接続」ボタンが「切断」ボタンに変わりますので、インターネットの利用が終了したら、できるだけ「切断」ボタンで明示的に回線を切ることをお勧めします。

以上がいささか簡単ではありますが、VAIOの内蔵WANアダプタを使ったbモバイルへの接続方になります。
良いモバイルライフをお送りください。

*1:bモバイルで公開している接続用アプリ「bアクセス」も必要ありません

*2:タスクトレイに左右の矢印が重なったようなアイコンがあればソレをクリック、無ければスタートメニューのプログラムから「VAIOの設定」を起動してそこからVSNを選択してください