電柱日報

日々の由無し事

『ドラグネット・ミラージュ 10万ドルの恋人』(賀東招二)

異世界融合刑事モノライトノベルの第二巻です。
先日来宅したKから出る出るとは聞いていたものの、ゼータ文庫ってない店には全くないレーベルなんですよね。刊行数も多くないので、仮に置いてある店でもコーナーを見落としたりして探すのが結構大変だったりいたします。
まそれはともかく。
前巻は1冊通して1つのお話でしたが、今回は短編が2本入った構成になっています。
メインストーリーとなる中篇の合間に幕間劇的な短編を挟むやり方は、同著者の他シリーズ*1と同じような構成ですね。
他シリーズでは、シリアスな中篇に対してコメディな短編集という位置づけがはっきりしていましたが、こちらのシリーズでは、そこまで前巻と今回の色の違いが出ておらず、なんとなく全体的にこじんまりとした印象になってしまったのが残念。
短編は両文明のカルチャーギャップを前面に押し出したコメディタッチの作風で行っても良かったんじゃないかなと。

ドラグネット・ミラージュ2 10万ドルの恋人 (ゼータ文庫)

ドラグネット・ミラージュ2 10万ドルの恋人 (ゼータ文庫)

*1:余談ですが、前巻では「著:きぬたさとし、原案:賀東招二」だったのが、今回は「著:賀東招二」になってます。あとがきによると、きぬた氏は西表島へ帰ったそうで(w